躍進 vol.32(2012年3月発行)

週末を有効に暮らそう

OB会会長 1期 川合純夫


 OB会も千人を超える大所帯となった。一桁期生の多くは既に仕事の方はリタイアして、町内会の役員などやらされている人もいる様だが、六十歳以下の諸兄は未だ仕事中心で、中には経営者として頑張っておられる方、リーダーとして若手を引っ張る立場の方も多いことと思う。そんな方々の息抜きのために、週末を有効に過ごす方法が或る小冊子に載っていたのでそのいくつかを紹介する。


・週末をだらだら過ごす人は平日もだらだら過ごしがちである。週末は何もしない日ではない。先ず今週末したいと思うことを拾い上げてみよう。

・平日は計画的に過ごす人でも、週末を無計画に過ごす人が少なくない。何日か前から平日の計画以上の緻密さで週末のスケジュールを立てれば、楽しみを先取りできる上、気分も爽快になる。

・土日は余暇という発想を切り替え、土日をウィークエンドでなくウィークセンターと考える。月曜からのスケジュール帳でなく、土日を真ん中にしたスケジュール帳を作ろう。

・土曜の朝は早起きしよう。たまの週末くらいゆっくり寝たいという人は、そのためにせっかくの貴重な土曜日がすぐに終わり、気が付くともう日曜日。ああ、明日からまた仕事か、となる。

・平日は何かとあわただしく、朝食など手抜きになりがちであるから、土曜の朝は思い切り豊かで贅沢な食事を楽しもう。生活のセンスは朝食で決まる。

毎日集団で行動しているとストレスがたまり、たまには蒸発したくなる。ホームレスになる人には元々ちゃんとしたサラリーマンだった人が少なくない。週末一日くらい猫のように行方不明になるのもよい。

・仕事は週末に持ち込まない様、平日に頑張って済ましてしまおう。「やり残しても週末にすればいいや」と云う気持ちだと、金曜までに終わる仕事も終わらなくなり、結局、土日をつぶす羽目になる。

・平日は現在のため、週末は未来のために使う。週末は趣味や自己啓発に係ることに専心するか、或いは体力作りやボランティア活動等に充てるのもどうだろう。

(中谷彰宏著「週末を生まれ変わる50の方法」より抜粋し、筆者の私見を追加)

 

ブラス入部50年の集い

後列左から:水上、西尾、望月、増井、安池 前列左から:太田、若林(佐野)、原田、興津(金刺)
後列左から:水上、西尾、望月、増井、安池 前列左から:太田、若林(佐野)、原田、興津(金刺)

6期 増井 淑

     

 昨年4月1日に、私達ブラス6期生は入部50年の節目にあたり、現役生の定期演奏会に合わせて集まった。

 1次会の懇親会には、同期11名のうち9名が参加した。卒業以来の顔もあったが、青春時代の童顔の面影が残っていて、直ぐにお互いが誰か分かることができた。

 2次会の定演会場では西谷が加わり、現役生の演奏を楽しく聴いた。中川は急な用事で定演にも来られなかったが、後日彼と会い元気であった。

 3次会は、7期・8期の有志も加わり、静岡駅に向かう途中の赤提灯に飛び込んで積る話に花が咲いた。

 高校を卒業して以来、学業や仕事などそれぞれが自分の道をひた走ってきた。あまり連絡を取り合うこともなかったが、こうしてセカンド・ライフの入口で半世紀前の縁での再会が果たせたことは、青春の思い出以上の何かを一人ひとりの心に残したのではないだろうか。

(文中の敬称は省略、文責:増井淑)

 

第12期還暦記念同期会

12期  塚本郁夫


 高校を卒業して初めての同期会を515日に開催しました。同期は総勢13名在籍ですが、何と11名ものメンバーが、同期の鈴木君が経営する人宿町「シェスタ・シェスタ」に集まりました。中には高校卒業以来42年ぶりに顔を合わせたメンバーもおり、わずかに高校時代の面影が残る顔から氏名が判明するなど、昔を懐かしんで話がはずみ、たいへんに盛り上がりました。というのも我が12期は吹奏楽部の歴史の中でも大きな役割を果たしたと自負しているからです。その理由は次の4点です。


1. SWIMCの文字とバッジを発案したこと

2. それまで土足だった練習室をワックスで定期的に磨き上げ、練習環境を変えたこと

3. 3年間甲子園に行けなかった替わりに「希望の歌」を製作してもらったこと

4. 同期の伊藤元重教授が世界で活躍していること

 

 残念ながら伊藤教授は同期会の直前になってキャンセルされましたが、彼の存在は同期の誇りです。でも「高校時代は自分の方が頭が良かったのに、この差はどこから生れたのか」と自問するメンバーも散見されました(笑)。

 さて当日は11時に全員が集合し、美味しい前菜と生ビールで会がスタートし、そのあとはワインで魚、肉料理、パスタ、ピザを堪能しました。同期の鈴木君(CL)が特別にイタリア仕込み(修行したかどうかは不明)の美味しい料理を準備してくれました。その間メンバーが順番に42年間の縮図を披露しました。職業は教師、化学会社、電機会社、外資系、音楽関係、自営と様々ですが、皆それなりに活躍している(自己申告だから真偽は不明)とのことです。驚いたのは5名がアマチュアとして音楽活動を続けていること、それに県外在住は2名のみであとの11名は県内にいることです。楽しい時間もあっと言う間に過ぎて、今後は毎年同期会を開催することで出席者全員の賛同を得ました。

 ということで今回は12期の同期会がスタートしたことを「躍進」にご紹介させていただき、メンバーの活躍ぶりは、次号以降に毎回ご紹介させて頂きますので、お楽しみに。

 他の学年の皆さんもこの記事をきっかけに是非同期会を開催され、「躍進」で記事をご紹介頂けたらいいですね。

 

平成23年新年会

26期 堀田宗文

 

 正月に静岡高校吹奏楽部二十六期の少数面々が集まり、新年会を開催しました。その際に「躍進」向けにコメントをもらったのでこの機会に送らせて頂きます。

 

 自分は音楽好きだなと思って吹奏楽部に所属していた高校時代ですが、今振り返ってみると、「音楽」というものをよくわからないままに練習していた気がします。もう一度、今から3年間。高校時代のように練習すればもっと上手くなるかもしれません・・・というようなことは後から気づくものなのですね。(今林新)

 

 三年ぶりに26期団長のお宅で同窓会をし、楽しい時間を過ごすことができました。みな頭に白いものが少しずつ増え、あらためて自分の年齢感じ少々さびしい思いをしました。(大月耕介)

 

 今の職場には、もうご退職された高校時代の先生が時々お客さんとしていらっしゃいます。先日思い切って声を掛けたところ、「君は何期?」と聞かれたため、「100期です」とこたえると「ああ・・」と話が始まり、これだけでお話ができることに、驚きと嬉しさを感じたひとときでした。(田中純也)

 

 (会に遅くなって到着したため、コメントなし)すっかり子煩悩なパパ。(高野佳彦)

 

 静岡を離れて早十七年、静岡に時折帰ってくるとほっとします。 (大久保(浅岡)美咲)

 

 別に、何も。(堀田博美)

 

 中学生の娘の勉強を見ていますが、時々「なぜ勉強したほうがよいのか」などを話しているうちに、そのまま高校時代の自分に説教しているような気がしてうんざりいている今日この頃です。あの頃の親の気持ちもわかる気もしますし、新君ではないですが、まさに後から気づくもので、新君の音楽の話はさておいても、こういう者を凡人と呼ぶのでしょう。(堀田宗文)  

 

以上、二十六期の近況報告でなく心境報告になってしまいました。

 

もうすぐママになります

31期 中山彩子

 

 昨年の2月に結婚、3月末に18年勤めた会社を退職し、1日中パソコンとにらめっこしていた生活が一変した。販売数量限定のお菓子を買いに開店と同時にデパートへ行ったり、朝からひたすらミシンをかけて大量のバッグを作ったり、今までできなかったことをいろいろやった。そんな生活に3か月もしないうちに満足し、雇用保険をもらい終えたらまた働こうと思い始めた矢先、思いがけず赤ちゃんを授かった。春が来る頃、男の子のママになる予定だ。

 大好きなビールをしばらく飲めなくなったことはちょっと悲しかったが、散歩したり、CDを聴いたり、編み物をしたり、40歳過ぎての初めての妊婦生活を毎日楽しく過ごしている。子供が20歳になる頃、私は還暦を過ぎているのかと思うと不安もある。私の思う通りにならないこと、我慢しなくてはならないこともたくさんあるだろう。でも、これからの生活が楽しみでしかたがない。何の根拠もないが、私はきっと楽しくやっていけるに違いないと思っている。今の私は、ドラえもんの主題歌ではないが、「あんなこといいな、できたらいいな。あんな夢、こんな夢いっぱいあるけど。」状態である。

 何はともあれ、まずは無事に産まれてきてくれることが一番である。そして、できたらいいな、の一番の夢、クラリネットを持って家族で甲子園に静高野球部の応援に行く日がくることを楽しみにしている。

OB会のホームページを新しく作り直しました

42期 佐藤純


 静岡高校を卒業して早12年が過ぎました。今ではすっかり吹奏楽と疎遠な生活を東京で送っている私ですが、毎年春先に送られてくるこの「躍進」は、OBの皆さんのご活躍や現役生の様子を知ることができる貴重な情報源であり、とても楽しみにしています。

 ところで皆さん、この「躍進」やOB会について、こんな風に思ったことはありませんか?「去年もらった躍進、1回だけ読んでどこかに無くしてしまったな」、「住所変更の連絡は、誰にどうやってすればいいの?」、「会費を払いたいけど、振込先がわからないや」等々。

 私は現在インターネット関係の仕事に就いているのですが、前述の不便さと、郵送の非効率さを何とかしたいと考えまして、昨年、会長の川合さんにご相談をさせていただきました。そしてその結果、OB会の既存のホームページの内容をより一層洗練されたものにすると同時に、「躍進」の購読、会員情報の変更届け、会費振込先の確認なども出来る様、大幅にリニューアルにすることになりました。

 新しいホームページは、次のアドレスから見ることが出来ます。http://swimc.jimdo.com

今回はjimdo(ジンドゥー)という無料で非常に簡単にホームページを作ることのできるサービスを利用しました。このサービスは、「ブログ」のように全てインターネットで更新作業が行えるため、毎年交代していく編集委員の方々でも引き継いでもらいやすいのもポイントです。

ちなみに私はデザインは専門外なので、元々用意されているテンプレートを利用したシンプルなページとなっています。ご容赦ください。 

 このホームページをきっかけにして、これからも「躍進」が多くの方に読まれ続けるいいなと思っております。皆さんの協力、よろしくお願いします。何か気づいた点がありましたら、ホームページにある私のメールアドレスまでご連絡ください。

 

OBからの小さな便り

2期 水野秀二

公務員を定年退職して早や10年。今ではコンサートへ行ったり、テレビ・ラジオ・CD等の音楽を聴くのが最良の楽しみとなっています。

 

3期 大嶋輝雄

会社をリタイヤして早や6年がたちましたが、市民バンドでクラリネットを吹いて音楽生活を楽しんでいます。

 

11期 久保田明

ホテルガーデンスクエア静岡及び浮月楼の経営に当たっております。元気に過ごしております。皆様の益々の活躍をお祈りしています。

 

11期 塩沢佳夫

正月にクラリネットを購入し、30年ぶりに教則本で練習を始めました。なんと、40年前のバンドレンのリードが使えました。

 

16期 宮下英晃

遠方におりましてもいつも応援してます。いつか演奏会に行き聞きたいなと思っています。

 

16期 鷲巣信太郎

高校卒業当時全盛だったブラスロックのシカゴやBSTのライブDVDを、最近でも時々ホームシアターで楽しんでいます。音楽は楽し!なつかし!?です。

 

25期 中澤美津子

定演でやった曲を聴くと特別な感慨があります。近く地元のオケが「シェラザード」を演奏するので聴きに行くのを楽しみにしております。

 

25期 杉田万里子

今年(2011)4月から県立中央図書館勤務となり部活のない職場に少々さびしさを感じています。現顧問の藤井先生とは前任校でご一緒させていただきました。先生のラストイヤーが静高ということで感慨深いものがあります。

 

26期 望月寛隆

シエナ・ウインド・オーケストラ第24回記念コンサートDVDにエキストラチューバとしてのっています。

 

30期 濱村綾子

昨年は同期、一期後輩のOBと再会する機会があり、地元に戻ってきてよかったとつくづく思っているところです。

 

31期 原田雅樹

7/3()名古屋で演奏会を開催します。名古屋ブルックナー管弦楽団第17回演奏会 曲目 ブルックナー交響曲第5番 シューベルト交響曲第3番

 

31期 風間大介

皆さんお元気でしょうか。31期の「不惑」を迎えましたが、私などは果たして…?「肩が痛い、腕がしびれた」とボヤいたら「…四十肩じゃない」と言われてしまい、ドキリとしたこの頃です。

 

33期 畑光彦

大災害がありましたが皆様大丈夫でしょうか。ここ金沢は何ともありませんが心配しております。

 

38期 大石勝博

伊豆の下田市で記者として赴任しています。温暖と言われていますが、季節風が強く、冬はマフラー・帽子が欠かせないほど寒いです。

 

41期 内田玲子

昨年結婚しました。バスクラとクラ2本とチェロのある家で暮らしています。チューバを吹いていた日々が懐かしいです。(旧姓:小池)

 

44期 志村朋子

東北地方にお住まいの方もいらっしゃるのではないでしょうか。少しでも早い復興を祈っています。

 

45期 太田まりこ

大学を卒業後ベトナムのホーチミンで働いています。定期演奏会のご盛会を祈っています。

 

50期 本田千智

現在就活中です。就職が厳しい時代だと言われていますが、それは皆同じ。がんばりましょう。

 

50期 川村卓也

大変厳しい就活状況のなかですが、音楽の楽しさをいつも心に留めて頑張りたいと思います。

 

53期 勝又俊一郎

新生活が間近に迫り、胸を躍らせています。

 

現役からの便り

ウィンターコンサートの様子
ウィンターコンサートの様子

55期 団長 川口愛

 

 昨年の4月に始まった私たち55・56期での活動も、もうすぐで1年を迎えようとしています。今年度は、昨年に比べ行事が増えたこともあり、多忙で密度の濃い1年間でした。活動するにあたり、まず初めに1人1人が“基礎とは何か”ということと向き合い、吹く以前の姿勢や呼吸の仕方など土台を固めていくことに努力してまいりました。また、ステージに上がる者、演奏者としての基本である、挨拶や返事、服装などにも気をつけてきました。

 新チームでの初舞台である6月の文化祭では、団員で心を合わせて、観客の皆様に楽しんで頂けるように精一杯演奏しました。

大会では、カバレフスキー作曲の組曲「道化師」を演奏しました。短い練習時間の中で1人1人がやるべき課題をみつけ、より良い演奏を目指して大会に挑みました。また、今年度は野球部の甲子園出場ということもあり、連日の暑い日差しの中での演奏と大会の練習の双方を同時にこなしてきました。そんなこともあり、演奏面での力はもちろんのこと、体力や精神力もつき、実りある夏に出来ました。

 12月には、静岡東高・常葉橘高と3校合同ウィンターコンサートを企画し、それぞれのステージと合同の大ステージの2つのステージを経験することが出来ました。互いを刺激しあい、高めあうことにより、自分達に足りないものを見つけられる良い機会となりました。今現在、これを定期演奏会に向けての練習に生かしています。

 いくつかのステージを経ると共に、毎日欠かさず行ってきた基礎練習の成果も徐々に音に表れてくるようになりました。合奏でも、課題をはっきりさせ基礎からやり直し、次回の合奏につなげられるように練習や分奏を重ねてきました。しかし時には、何度練習しても納得のいくものが出来ず、不安や焦りに押し潰されそうになったこともありました。そんな時、ふと周りを見てみると、そこにあったのは自分と同様に練習に一生懸命励む仲間の姿でした。仲間の姿を見ると、もう一度やってみよう、頑張ろう、自分も負けてはいられない、という気持ちが湧いてきました。また、ある時には仲間とアドバイスを出し合い、協力してきました。今年度1年間の中で、仲間・チームワークの大切さを感じることが多くありました。そして、一層団結力を深めて良い演奏会を創りあげていこうと決意したのです。

 本番まで、残り1ヵ月となりました。顧問の藤井先生と長谷川先生の熱意あるご指導の下、今年度の演奏会のテーマでもある“冒険”を皆様に楽しんでいただけるように、そして心に響く演奏ができるようにこれからも日々精進していきます。

 最後になりましたが、今日まで、この吹奏楽団を温かく見守ってきてくださった先輩方、支えてくださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。

 

 

55期 定演実行委員長 青山航

 

 暖かくなったと思ってもすぐに寒さがぶり返すような不安定な日々が続いておりますが、我々団員一同はぶれることなく今年度の定期演奏会の成功という大きな目標のため毎日の練習に没頭しています。さて、ここで今回演奏する曲をご紹介いたします。
 第一部では『アルヴァマー序曲』、『80日間世界一周』、『地底旅行』の3曲を演奏します。『アルヴァマー序曲』はJ・バーンズ作曲の、今回のオープニングを飾る曲です。『80日間世界一周』は同名の小説が映画化された際に作られた曲で、格調高い、優雅な曲調になっています。『地底旅行』もジュールヴェルヌが発表した同名のSF・冒険小説を元に作られた曲で、一部のメイン曲となっています。
 第二部ではソリストとしてユーフォニアム奏者の大房美穂先生をお招きしてJ・ホロヴィッツ作曲の『ユーフォニアム協奏曲』をお送りします。
 第三部では『勇敢な飛行』、『ノアの方舟』、『シェヘラザード第1・3・4楽章』の3曲を演奏します。『勇敢な飛行』はJ・スウェアリンジェン作曲の勇ましい曲です。『ノアの方舟』は、B・アッペルモント作曲で、神話を元に「メッセージ」「動物たちの行進」「嵐」「希望の歌」の4つの楽章に分かれています。『シェヘラザード』は千夜一夜物語を背景とした曲で、今回はその中から第1・3・4楽章を抜粋して演奏します。
 今年度も顧問の藤井先生と副顧問の長谷川先生の御指導の下、『冒険』を演奏会のテーマに掲げ、少しでも良い演奏が出来るように精進しています。
 御多忙とは存じますが、ぜひ会場まで足を運んで頂けたら幸いです。団員一同皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

顧問 藤井学、長谷川祥吾

 

 4月の定期演奏会が終わって、ここ数年では最も部員数の多かった3年生が引退したため、新年度は25人でのスタートとなりました。少人数に加えて金管の経験者が少なかったこともあり、最近では近所からの苦情電話もめっきり減りました。これは嬉しいような物足りないような、ちょっと複雑な気持ちです。新チームでの初めてのお披露目舞台である6月の文化祭では、そんな事情もあって木管主体の落ち着いたサウンドになり、予想以上に高評価でした。今年のチームは、迫力ではなく上品さで勝負かなと感じました。

 7月、例年通りの野球応援。今年は例年以上の安定した戦力で勝ち上がり、ここ数年苦渋を舐めさせられ続けた常葉勢を倒しての8年ぶりの甲子園出場でした。優勝チームにのみ与えられる閉会式でのセレモニー演奏。部員の泣きながらの演奏が印象的でした。今日はコンクールの県大会、明日は甲子園という日程を慌ただしくこなし、忙しく楽しい夏を経験できました。

 2学期からは、校舎の大改築により我々のホームグラウンド合宿所も半年間閉鎖されてしまいました。私たちは校舎5階の音楽室に移動し卒業式直前までそこで活動しました。

 今年、例年と大きく違った行事としては、12月23日に行われた静岡東高・常葉橘高との3校合同コンサートの開催でした。比較的少人数の3校が会場であるグランシップ中ホールを埋め尽くした観客の前で、それぞれ個性あふれる単独ステージを行い、最後に80人余りの合奏でリード作曲の名曲『春の猟犬』を演奏しました。お互いに刺激しあい、技術の向上と交流を深めるのに有意義なコンサートでした。今私たちは4月1日の第34回定期演奏会に向けて猛練習に励んでいます。今年の2部はユーフォニアムの大房美穂氏を迎えてのコンチェルトです。今年もOBOG諸氏の温かいご支援をお願いします。

 

編集後記

『躍進vol.32』編集委員 52期 望月成洋

 

 静岡高校を卒業してから二度目の春を迎え、来年度への意気込みを抱いている今、この「躍進」が無事刊行されることを嬉しく思います。

 思いがけず編集委員に選ばれたことで不安や戸惑いもありましたが、編集委員の先輩たちの支えもあり、無事に作業を終えることができました。慣れない編集作業を支えていただいたOB、OGの皆様方にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。

 「躍進」の編集作業をしていく中で改めて私が所属していた静岡高校吹奏楽団の魅力に気付かされました。寄せて頂いた数々のOB・OGの方々の文章からは卒業しても未だ色あせない音楽にたいする熱意や愛情を感じることができました。それぞれの「今」が輝いているように思えて、不思議と幸せな気持ちになりました。私も音楽に対する熱い思いは昔も今も変わりません。静岡高校吹奏楽団の仲間と1曲1曲を真剣に作り上げた日々を誇りに、小さなサークルではありますが、今も大学で吹奏楽を続けています。

 最後に、原稿や小さな頼りを送ってくださったOB・OGの皆様、現役の団員や顧問の先生方に感謝の意をお伝えいたします。皆様のさらなる発展を心からお祈り申し上げます。

 

会費納入者(2011/2/1-2012/1/31納入分)

1期 粉奈清昭 青山紘 川合純夫

2期 水野秀二 曽根義久

3期 望月浩 中安真吾 大嶋輝雄 仁科光司 天野邦久 村上雅俊 花村征三郎

4期 小林勝弘 坂本英文

5期 宇都宮昭義

6期 太田寛 中川岩代 安池史生 増井 淑 西谷元宏 興津規行 西尾正勝 原田雅之 水上市三 望月毅 若林恵子

7期 天野英世 朝井謙治 大川豊

8期 成田勝行 遠藤誠 牧野直 青木興治 篠原温

9期 大石喜久雄 木村邦博

10期 佐川博 杉山昇 上田信夫

11期 塩沢佳夫 久保田明 鈴木滋

12期 塚本郁夫 小関佳孝 清水欽次 入谷昭 岡部哲也

13期 三輪芳男

14期 戸塚靖子

15期 南荘宏 大村武史

16期 宮下英晃 大村健二 竹内洋子 植松洋子 勝山徹 岡村順子 秋山治彦 鷲巣信太郎 池上まり子 石村泰利

17期 海野文伸 

18期 武田雅子 井上かをり 海野智子

19期 福興眞弓 秋山欣三 太刀川茂

20期 横沢彰

21期 福山智子

22期 小川裕史

23期 前原誠

24期 小林幸基 宮澤道雄

25期 杉田万里子 中澤美津子

26期 堀田宗文 堀田博美 望月寛隆

27期 川口修平

28期 今城奈津子

29期 早乙女道彦 鈴木伸和

30期 草谷緑 北島あかり 濱村綾子 金子美和子

31期 桐谷里佳 河合修一郎 風間大介 原田雅樹 岸真美 出雲弘枝 中山彩子

32期

33期 木内伯恵 矢澤智道 兼岩武生 畑光彦

34期 中嶋雄 橋田元樹 星戸優子

35期 海野直秀 

36期 武田一仁 川島綾乃

37期 岩館陽子

38期 大石勝博 富田香緒理 加藤剛史

39期 馬淵純子

40期 久保田祐梨子

41期 土屋晴裕 内田玲子

42期 勝山千恵 寺澤亮介

43期

44期 志村朋子

45期 中山真 太田まりこ

46期 一杉真実 窪田望

47期 松田清加 勝山瞳 一瀬将平

48期 中森健五 服部惇

49期 梅沢和恵

50期 橋本悠紀 山崎美鈴 大木理沙 本田千智 川村卓也 我妻文恵 勝又麻衣

51期 金沢夏希 小倉加称美

52期 望月志穂美 橋本菜都美 

53期 勝又俊一郎