躍進 vol.33(2013年3月発行)

浜松国際ピアノコンクール その他、雑感

OB会会長 1期 川合純夫


 今年も心待ちにしていた「躍進」が配布され大変嬉しく思います。以前、隔年行われていたサマーコンサートも、準備等の大変さからか、このところその気運にないが、「躍進」だけは若いOBのご苦労により毎年刊行され、唯一OB会存続の証となっている次第です。

「躍進」はOB相互、およびOBと現役を結ぶ貴重な架け橋です。是非、今後共楽しい話題を多数お寄せ願います。


 さて、話はOB会と関係ないが、昨年は三年に一度の浜松国際ピアノコンクールの年で、私は解らない乍らも毎回これが楽しみで、昨年も二次、三次の予選を各一日ずつ聞きに行った。大変権威のあるコンクールで、審査員長は前7回まで中村紘子氏であったが、今8回目から海老彰子氏がこれを務め、他、審査員はダン・タイ・ソン等著名なピアニスト十数名。応募者の年齢に下限がないのも本コンクールの特徴で、昨年は三百名近い応募の中からDVD等により予備審査を行い、これに合格した73名により一次予選が行われた。


 一次を通過した24名による二次予選では、 必須曲(池辺晋一郎氏の「コンクールのための新作品」)の他、指定された枠の曲の中から数曲を選んで40分演奏する。難曲もそつなく弾きこなして当たり前といったほど素晴らしい演奏が相次ぎ、唯々魅惑の世界に引き込まれて行くことの連続であった。


 三次予選では二次予選で12名に絞られた名手たちが二次とは別に定められた曲の中から数曲を選んで70分演奏するのだが、ロマンチック、ダイナミック、知的、繊細……様々なタイプの奏者による個性豊かな演奏が繰り広げられ、しかも、このレベルになると全員が人間業とは思えないほど卓越した技術の持ち主で、優劣などとても私の様な素人が判るところではない。なお、今回の三次予選では70分の中にモーツアルトのピアノ四重奏曲を入れることが必須となっており、ソリスト以外の側面も試されていた。


 本選は三次を勝ち抜いた6名で、井上道義氏指揮による東京交響楽団とのピアノ協奏曲の競演となる。本選は聴きに行けなかったが、最終的にプロコフィエフの3番を弾いたロシアのイリヤ・ラシュコフスキーという人が優勝、二位、三位には中桐望、佐藤卓史と日本人が見事入賞を果たした。


 我々吹奏楽部OBは、かつて管楽器、打楽器で合奏こそ楽しんだが、いざ一人となると、特に管楽器は単音ゆえに相当上手い演奏でも非常に淋しく、面白さは下手なピアノにも遙かに及ばない。三年毎に、レベルの高い権威ある国際ピアノコンクールが浜松で開かれるので、次回は皆さんもこれを聴いて、管楽器では味わえないピアノの面白さを心ゆくまで

堪能されることをお奨めする。


 さて、ピアノに比べて管楽器はつまらないと言ったが、それはあくまで一人の場合であって合奏では違う。特に女性は中学、高校で管楽器を始める人が著しく増え、更にその後専門の道に進む人も多くなった結果、最近ではN響をはじめ一流オーケストラにも女性管楽奏者の増加が目立つ様になった。

 反面、中、高生で男子の吹奏楽部員が著しく少なくなったのは全国的傾向の様だが、静高も例外ではない。女子が増えるのは結構だが、男子が少ないのは我々古いOBにとって何とも淋しい。発足当時は全員男子で、それが普通であった。初めて女性(6期)が入部した時「吹奏楽部に女の子が入ったって?」と職員室で話題になったと云う。

 皮肉なことに、管楽器は同じ時間練習すれば女性の方が良い音を出すと聞いた事がある。しかし幸い?その根拠はなく、従って真偽の程は不明である。

 

私の音楽遍歴

2期 水野秀二

 

 こんにちは。第二期の水野秀二と申します。

 

 第二期の事を思い出しながらこの原稿を書こうと思いますが、何しろ50年以上も前の事になりますので、記憶が定かでない所があり、その点はお許し願いたいと思います。


 私が吹奏楽部に入部した時は、第一期の川合さん達が二期・三期の一部の人達と一生懸命入部生を募集したり、練習場を探したり、指揮者を誰にするかなど、楽部創設当時の苦労が多くあります。特に楽器が揃わなくて、苦労しました。一つ一つの楽器が高価な為、なかなか多くの楽器が集められず、特にサキソホンは一台もありませんでした。しかし、今の吹奏楽にはほとんど無いアルトとかバスといった楽器はありました。バリトンといった楽器は今のユーフォニウムの事だと思います。


 チューバとかスーザホンはありませんでした。練習の方法も確立しておらず、ある時静岡商業高校へ楽器を持って行き、静商の生徒と一緒に練習をした事もあり、今は懐かしい思い出となっています。私はユーフォニウムを担当しましたが、入ったばかりの頃は、大太鼓やシンバルも担当しました。

 

 夏の高校野球の応援にも、草薙球場へ行って慣れないながらも未熟な演奏をした思い出があります。この時が、静高の吹奏楽部が野球の応援に行った最初だったと思います。

 

 私は2年生の時に入部した為、都合2年しか在籍しませんでしたが、静高生活の中では大変大きな思い出となっています。

 

 その後大学へ進学してからは、管弦楽団へ入り、チェロを始めたのですが、弦楽器というものはそう容易いものではなく、なかなか上達はしませんでした。そこで音楽を楽しむ為、その後聴く方へまわり、主にクラシック音楽をCD、ラジオ、テレビ、ミュージックテープ等で聴く他、コンサートへも行く様になり、静岡・浜松・東京・名古屋までもコンサートを聴く為、出かける様になりました。

 

 現在の状況を若干述べさせて頂いて私のお話を終わらせて頂きたいと思います。

 

ある年寄りの思い出話

2年前、オマーンのプロジェクトにて(中央:松本)
2年前、オマーンのプロジェクトにて(中央:松本)

5期 松本千秋

 

 この機会に、日頃思っていることを、思い出話と重ねて書いてみようと思う。

 私が、英国勤務をしていた1970年代の初めは、丁度、今からの日本の社会に起きるかもしれないことを想定させる。

 

 その当時、シェフィールドのパブで、お年寄りとの話をしている時、懐中時計を取り出し、30年の永年勤続表彰でもらったと自慢げに話をしていたのであるが、その時には、既に、英国では終身雇用制度が無くなり、一職種一賃金の社会になっていた。経済状態が悪く、失業率の高い時代でもあった。

 

 少しでも良い収入を得るためには、条件の良い会社に転職をするか、資格を取り、上級職への道にチャレンジするか、向上心のある者は、努力をし、しないものは置いてゆかれるという社会になってゆく過渡期であったように思う。私たちが学生の頃、“揺籠から墓場まで“という言葉で教えられてきた国だけに社会福祉はかなり整っており、安定をした社会であったように思うが、一方では、職を失っても、前の給料の7080%を失業保険でもらえるというような状況で、職探しをせず、遊んでいる大人もたくさんいたことも否めない。この状況は、英国では評判の悪かったサッチャー氏が首相となってようよう終わった。現在の日本も似たような状況となろうとしているのかな?

 

 当時、ある町のベアリング製造会社が、日本との競争に負け、資本家が、資本を引き揚げたため、閉鎖され、ゴーストタウンになってしまったとのことで、日本人に対してあまりよい感情を持っていなかった地域もあった。今の日本でも、一時期、大会社として名を馳せてきた会社が、発展途上国に追いかけられ、当時の英国と同じようになろうとしているように思える。産業革命から約100年を、世界の経済大国として謳歌し、福祉国家として名を馳せてきた英国の凋落、歴史は繰り返す。その過程などの経験、“他山の石、以て玉を争くべし”。

 

わたしのお宝CD

8期 佐野ウララ

 

 お気に入りの曲や演奏のCDはいくつかありますが、「お宝」と言うべきは何といってもこれ。同期のウタタンこと篠原さんが数年前に送ってくれた、お手製の「静岡高校吹奏楽部 第8期関係 演奏録音集」です。

 

 手元に届いたときは、とにかくびっくり。40数年前の演奏会などから14曲が、録音状態は決してよくはないのですが、収録されていたのです。

 

 まずは3年間のコンクールで取り組んだ「パリスとヘレナ」、「チェスター」、「若人の歌」、「アメリカ序曲」、「希望」、「愉快な泥棒たち」(なんか、昭和レトロな曲名も…)。

 

 聞くうちに、奥深くしまい込まれていた記憶の底からメロディーが湧き上がり、いろいろなことが思い出されて、胸がいっぱいになります。あ~、ここはクラリネットの指がもつれそうでヘロヘロだった、とか、タンギングがずっと続いて酷だったなあとか。また、歴代の指揮者のタクトを振る姿、ダメだしの声などが思い起こされます。私たちの頃は部員のメンバーが指揮を務め、選曲も部員がやっていました。

 

 そして「タンホイザー序曲」。13分を超える堂々の演奏にホロッとし、ヨシ、よくやった、と誇らしい気持ちで満たされます。

 あとは「ムーンライトセレナーデ」に続くジャズやミュージカル、シュトラウスのポルカといった軽快な曲たち。高らかに歌い上げるトランペット、厚みがあってゾクッとくる中音部のサウンド、のびやかに響くトロンボーン等々みんな息が合い、ノリがよくて楽しそう。もう終りなの、もっと聞きた~い、という気分になります。

 

 今は日々の生活の中でピアノに親しんでいますが、多くの仲間とひとつの曲を仕上げていく醍醐味こそが音楽を楽しむことの真髄なんだよね、と思います。ブラスバンドの一員として、そうした経験ができたことはホントによかった!

 このCD、大切に保管して、たまに、誰にも邪魔されずひとりでゆっくりと聴き入りたい宝物です。

 

 篠原さんに、そしてみんなに感謝!

 

「Nコン」で思ったこと

正月に、次男とともに
正月に、次男とともに

30期 草谷緑

 

 高校を卒業して20ウン年。東京で子育てしながら、NHKの教育番組を作る仕事をしています。この場では、近況報告をかねて、仕事の話をすこし書かせていただこうと思います。

 

 「Nコン」とは、小・中・高校生の合唱コンクールです。課題曲『手紙』(アンジェラアキ)で多少知られているかもしれません。

 私は何年間か「高校の部」を担当し、地方予選から全国大会の中継までを手がけました。これがホントに楽しい仕事でした。悩み多き部長さんがいたり、ムードメーカーのお調子者がいたり、素敵な顧問の先生がいたりと、20ウン年たっても高校生の本質は変わらないな、と昔を懐かしく思い出しました。

 

 一方で自分の高校時代には見えなかったものも見えました。音楽に打ち込めた環境を、無意識に当たり前だと思っていましたが、実はすごく恵まれていたんだと実感しました。ある定時制高校の子たちは、バイトで家計を支えながら歌っていました。震災後の被災地では、歌うこと自体を自問自答していた子たちもいました。全国大会の常連だった被災地の学校が、3・11後に全国に現れなかった時には、中立でなければならない立場にもかかわらず、胸が痛みました。でも、代わりに出場した学校だって、困難に直面しながら頑張ってきていました。

 

 音楽をする思いに優劣などないけれど、コンクールでは、点数をつけて優劣を決します。たまにその是非をめぐって論戦を挑まれることがあります(なぜか酒の席が多い)。でも、高校生がそれぞれに与えられた環境の中で精いっぱい頑張っているからこそ、真剣に審査し結果を示すべき。それが大人の誠意であり、高校生に対するリスペクトの表れなんだぞ。と、思ったりもしています。そして…やっぱり結果発表では、悲喜こもごもの高校生にもらい泣きしてしまいます。毎回。

 

※今はNコンの担当を外れ、古典文学の教育番組を作っています。「おはなしのくにクラシック」で検索して下さい!

 

静高での部活

51期 小倉加称美

 

 静岡高校を卒業し、大学生になり、4年がたった。大学生活は楽しく過ごせているが、ふとした場面で高校生活のよさを思うこともある。

 

 大学に入学するとき、私は何を新しく始めようか考えていた。バイトはもちろんしたいし、勉強も遅れないようにしなければと思っていたし、どんなサークルがあるのかも気になるし・・・と、とにかく新しいことが気になっていた。吹奏楽は趣味として触れていられたらいいなという考えだったので、週3回の大学のサークルではなく、月2~3回の社会人バンドに入団した。中学時代の顧問の先生が紹介してくれたのがきっかけだった。

 

 社会人バンドということでいろんな方がいた。年齢・職業・楽器歴などさまざまだった。しかし共通点として、仕事をしながらも趣味として楽器を続けているという点で、本当に楽器を好きなのが伝わってきた。しかしやはり社会人となると優先しなければならないのは趣味よりも仕事であり、なかなか部活のようにそれ一本で集中するというのは難しい。

 

 私はまだ学生なので社会人の大変さのほとんどをわかっていないように思うが、社会人バンドの方々を見ていて、あんなに楽器にたくさん触れられた「部活」という場はすごく大切なものであったことを改めて感じた。部活で集中的に楽器に取り組めたから演奏のレベルも自分でかじるのとはまったく違ってきていると思う。今は学校が忙しくなり社会人バンドには参加できていないが、これから先も趣味として楽器を演奏するとすれば部活で得たものはまさに一生ものになってくるだろう。

 

 一昨年の夏には静高は甲子園に行った。静岡の地区予選を勝ち進むにつれてテレビでもその様子がよく放送され、大学のテスト期間中であったがチェックせずにはいられなかった。バックで吹奏楽の演奏が流れているのを聴きながら、高校での部活を懐かしく思っていた。また機会があったらあの部室でみんなと一緒に吹きたいと思う。

 

OBからの小さな便り

2期:水野秀二

現在は管弦楽をコンサートやCDにて楽しんでおります。

 

2期:曽根義久

お陰様で元気で穏やかに過ごしております。

 

3期:花村征三郎

現役でトロンボーン吹いています(静岡市民バンド、コンセールリベルデ)。

 

5期:松本千秋

いよいよ年をとり、ほとんど仕事をしなくなり、ヒマを持て余しております。

 

6期:望月毅

女性部員の多さに驚かされました(昨年の演奏会を拝聴に)。

 

9期:小柳忠章

朝の出社前の510分練習しています。

 

10期:杉山孝俊

音楽は聴くだけの生活です。菓子一筋 松柏堂本店

 

12期:入谷昭

仕事は定年、オケ(楽友会オーケストラ浜松)は現役

 

15期:北村美佐子

躍進、いつも楽しく拝見しています。定演、頑張って下さい。

 

19期:大津仁昭

確か、昭和50年の仮装行列で、亡くなった王女が王子に抱えられていく劇があった。何というタイトルなのか、妙に記憶に残っている・・・。

 

20期:杉田智昭

年に12回友達とスタジオに入って演奏しています。現役の皆さん、頑張って下さい。

 

23期:鈴木貴也

同期の川口(チューバ)と共に清水フィルに所属して楽器を続けています。

 

25期:樋口明子

2の娘が出場したアンサンブルコンテスト地区予選を聴きに行ってきました。その審査員の中にTuba専門の望月先生がいらっしゃったのですが、もしかして26期の望月君では?まさか埼玉まで来て、こんな縁があろうとは、びっくりでした。

 

26期:望月寛隆

今年は東京吹奏楽団のCD「温故知新」を吹いています。

 

27期:望月(野村)留美子

娘2人と一緒に祭囃子連れで太鼓を叩いています。とっても楽しいです。

 

31期:中山彩子

45日に男の子を出産しました。

 

33期:大国哲

高校時代から、いまだに音楽を続けられている毎日に感謝です。

 

39期:丹治達義

普段は東京で活動しています。教員です。

 

47期:松田清加

社会人となりやっと静岡に帰ってきました。みんなに会えるのを楽しみにしています。

 

51期:福嶋成美

大学では4年間、応援団でユーフォニウムを吹いていました。先日引退し、今はゆっくりしています。

 

51期:秋山詩緒里

甲子園で現役生や卒業生の皆さんと一緒に楽器が吹けて楽しかったです。

また甲子園に行きたいです。

 

54期:鈴木泰周

筑波大学の学生になりました。

 

 

現役からの便り

2012年8月 コンクール県大会より
2012年8月 コンクール県大会より

56期 団長 神納由美

 

 一年というものは本当に早いもので、四月に始まった56期、57期での活動も残すところわずかとなりました。この一年を一言で表すならば、「人数の壁との戦い」というのが妥当のように思われます。現在の部員数は計22名。決して多い人数ではありませんが、音楽は人数ではなくチームワークであると常日頃考えながら活動してきました。


 新体制初舞台となった六月の文化祭。緊張や不安の中でも、観客の方と共に私達も楽しむことができ、本当に良かったと思います。

 大会では福島弘和作曲の『百年祭』を演奏しました。音程やハーモニーなど基礎を徹底的に追求し、県大会銀賞を受賞する事ができました。多くの学校が30人近くの人数で参加する中で結果を残すことができ、大きな自信へとつながりました。

 12月には昨年度に引き続き静岡東高、常葉橘高、さらに静岡農高を加えた四校合同のwinter concertにて演奏しました。合同ステージは総勢120名を超え、この場で演奏することができたことは、一人一人にとっても大変貴重な成長の場となりました。

 

 この一年、私達は「自分達にしか出来ない音楽」を追求してきました。一つのステージが近づくごとに、「自分達に足りないものは何なのか」と部員自身で考え、活動に様々な工夫を加えていきました。毎日練習を重ねるごとに自分達の上達を実感できることも多くなり、新たな向上心も生まれるようになりました。

 また何と言っても、56期、57期は本当に部員同士の仲が良く、家族のようなチームです。このメンバーで一年を過ごせた事を心から幸せに思います。

 

 本番まで残り一か月となりました。顧問の長谷川先生の熱意あるご指導の下、ご来場頂いた全ての方の心に響く演奏を届けられるよう、残りの日々に全精力を注いでいきたいと思います。

 

 最後になりましたが、今日までこの吹奏楽団を温かく見守ってきて下さった先輩方、支えて下さった全ての方に厚く御礼申しあげます。

 

 

昨年の定演より、前顧問 藤井先生と共に
昨年の定演より、前顧問 藤井先生と共に

56期 定演実行委員長 佐野智咲

 

 寒さがしみる部室での日々を越え、少しずつ暖かさを感じる季節となりました。3月27日に行われる第35回定期演奏会の成功を目指して、団員一同毎日練習に励んでおります。

 

 さて、ここで今回の定期演奏会で演奏する曲をご紹介します。

 第1部では『セドナ』、『風紋』、『ドラゴンファイト』を演奏します。『セドナ』はアメリカの雄大な自然を表現した、華やかな曲です。『風紋』は、保科洋作曲の1978年度全国吹奏楽コンクールの課題曲です。『ドラゴンファイト』はドラゴン退治を題材とした、物語性あふれる吹奏楽オリジナル曲です。

 第2部は、サクソフォーン奏者の池谷隼人先生をお招きして『アルトサックスとバンドのためのファンタジア』、『チュニジアの夜』をお送りします。二曲ともポップスやジャズの要素を含んだ、現代音楽となっております。

 第3部では『主よ、人の望みの喜びよ』、『交響組曲「風の谷のナウシカ」3章』、『白鳥の湖』を演奏します。『主よ、人の望みの喜びよ』はJ.S.バッハ作の楽曲です。『交響組曲「風の谷のナウシカ」3章』は同名のアニメーション映画の楽曲を吹奏楽用に編曲したものです。『白鳥の湖』はP.I.チャイコフスキー作のバレエ音楽より、情景(第二幕)、ワルツ(第一幕)、四羽白鳥の踊り、ナポリの踊り、情景(終曲)をお送りします。

 

 昨年に引き続き少ない人数での演奏になりますが、定期演奏会までに、よりよいものになるよう残り少ない日々、精一杯練習していきます。御多忙とは存じますが、ぜひ会場まで足を運んで頂けたら幸いです。団員一同皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

冬の祭典にて、Saxアンサンブル
冬の祭典にて、Saxアンサンブル

静岡高校吹奏楽団 顧問 長谷川祥吾


 日頃は、本校吹奏楽部へのご支援誠にありがとうございます。さて今回は、静岡高校吹奏楽団の現在の課題とその対応についてお話させて頂きます。

 
 現在の我が団最大の課題は、団員不足です。かつては60人を超えた静岡高校吹奏楽団ですが、平成243月現在、団員数はわずか21人となってしまいました。
 その原因は、新入生の部活離れや、某予備校による「吹奏楽部へ入部すると勉強ができなくなる。」というネガティブキャンペーンなど複合的で、私たちの力では簡単に解決できるものではありません。しかし、何かできることはないかと、団員たちは、団員獲得のための方策を考え、以下のように実行して参りました。

 
 まず、広報活動を充実しました。この2月から静岡高校吹奏楽団公式サイトとブログを立ち上げ、私たちの活動の様子を広く市民の皆さんに広報することにしました。また、より多くの方々に演奏を聴いていただくために、年末のウィンターコンサートの恒例化、「冬の祭典」の2回公演化など、例年よりも演奏機会を増やしました。次年度は、福祉施設等への慰問演奏などさらなる演奏機会の拡大に努めていく所存です。

 
 これらの取り組みによって団員が劇的に増えるとは考えていません。むしろ大切なことは、市民の方々に私たちの音楽を広く楽しんでいただくことにあると思います。たとえ団員が数名になろうとも、コンクールには必ず出場し、定期演奏会も実施するつもりです。
 音楽は人数ではなく、心だと思います。これまで以上のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 

※来年度以降の定期演奏会で、エキストラ出演にご協力いただける方がいらっしゃいましたら、下記公式アドレスまでご連絡ください。 

 

公式メール:shizukou.sgmail.com

 

 

編集後記

『躍進vol.33』編集委員 53期 勝又俊一郎

 

 今年になって早くも3か月が経ち、我等の静高吹奏楽部は35回目の定期演奏会となります。

 

 聞くところによると、今年の現役は、創部してから56期目と57期目の部員だそうです。ということは、いよいよ後数年でこの部活も60周年を迎えることになります。節目の年ともなれば、またそれなりの催しも有り得るかも知れないと期待しているのが、正直なところです。

 しかし、そんな記念行事に伴わなくとも、回想に浸ることができる時があるように思います。かつての静高ブラバンを創り、後続へと引き継いでくださった先輩方の文章や、現役の団長と定演長、そして顧問の先生の文章を読むと、半世紀以上の歴史を積んだ部活動の一員でいた時期があることを、誇りに思うことが出来るのではないでしょうか。

 

 改めまして、今年発行の「躍進」第33号の編集委員を務めさせて頂いて、有り難く思います。この役目を通じて、我等の静高吹奏楽部が、自分にとってどれ程大切な時間を与えてくれていたかが、より理解できたように思えます。そして、それが決して自分だけの感想ではないことにも気付かされました。

 

 高校生としての部活動は3年にも満たない短いものです。一方同窓会は、引退して名を連ねたからには、ほぼ変わらずその一員でいられることは確かだと思います。現役として活動していた時間と、同窓会の一員としてのこれからの時間との両方が自分にとって大切なのだと、この文を執筆しながら思っています。

 でも、今この時現役でいる皆さんは、そんなことは考えずに、思う存分吹奏楽部の一員として楽しんでいて欲しいな、と願っております。楽しくない部活動では、幸せではない気がします。欲を言えば、時々、現役の皆さんとの交流を持つことが出来る機会があったら、僕はそれが待ち遠しい1人です。

 

 都合上スペースを使わせて頂きましたが、足りなくなる前に、ここで締めくくらせて頂きます。今回機会を下さった同窓会の先輩方、並びに協力して頂いた現役、顧問の皆様、誠に有難うございました。

 

 

 

会費納入者(2012/3/1-2013/1/31納入分)

1期 川合純夫 青山紘 粉奈清昭

2期 水野秀二 曽根義久

3期 望月浩 天野邦久 中安眞吾 花村征三郎 村上雅俊

4期 坂本英文 小林勝弘 篠原幹男

5期 松本千秋 徳山勉 宇都宮昭義

6期 望月毅 太田寛 水上市三 安池史生 増井淑 中川岩代 西尾正勝

7期 朝井謙治 大川豊

8期 青木興治 佐野ウララ 遠藤誠 成田勝行 牧野直

9期 大石喜久雄 小柳忠章 栗田忍

10期 上田信夫 杉山孝俊 伊藤正博 小出康雄 杉山昇

11期 塩沢佳夫 久保田明 鈴木滋

12期 小関佳孝 塚本郁夫 入谷昭 清水欽次 岡部哲哉

13期 南荘淳 三輪芳男

14期 戸塚靖子

15期 鳥居亮 北村美佐子 南荘宏

16期 植松洋子 勝山徹 宮下英晃 竹内洋子 大村健二

17期 長嶋益子 海野文伸

18期 海野智子 武田雅子

19期 秋山欣三 木村邦博 太刀川茂 大津仁昭

20期 杉田智昭 横沢彰

21期

22期 遠山佳之

23期 土肥伊都子 鈴木貴也 前原誠 松田稔

24期 宮澤道雄

25期 樋口明子 杉田万里子

26期 堀田宗文 堀田博美 望月寛隆

27期 森田往枝 望月(野村)留美子 川口修平

28期 今城奈津子

29期 中里倫子 野田美佳 早乙女道彦

30期 海野圭介 濱村綾子 草谷緑 金子美和子 北島あかり

31期 大江(近藤)真理子 岸真美 河合修一郎 風間大介 中山彩子 望月重樹

32期 久世真志

33期 竹田仁 大国哲 光村恵子 矢澤智道

34期 中嶋雄

35期 高木(草谷)優子

36期 武田一仁

37期 山田茂雄

38期 加藤剛史 大石勝博

39期 河瀬育美 丹治達義

40期 藤井祐介 丹治恭子

41期 土屋晴裕 榊原久美子

42期 中村(勝山)千恵 寺澤亮介 佐藤純

43期

44期

45期 中山真 玉田(西岡)美紀 太田まりこ

46期 一杉真実

47期 松田清加 勝山瞳 一瀬将平

48期 川島佐智 中森健五 服部惇 小川ひとみ

49期

50期 伊藤豊浩 水流輝明 伊部千裕

51期 桑原大樹 秋山詩緒里 北川三和 宮下翠 福嶋成美

52期 佐野大和 猪飼美帆 望月志穂美

53期 安藤美紀子

54期 進藤和輝 杉山美沙都 鈴木泰周

 

事務局より

1.会員登録のお願い

 昨年、佐藤純(42)さんにより、新しいHP(http://www.swimc.jimdo.com )が出来ました。HPより会員登録をお願いします。

 登録して頂くことによりOB会員との連絡の簡略化など、会の運営管理その他の面で種々合理化を推進していきたいと思います。

 

2.HPに「躍進」を掲載

 当初、会費納入者のみパスワードを入れることで「躍進」を読めるようにすることを考えましたが、HPはあくまで会員へのサービスや交流の場という趣旨から、更に奮発して誰でもHP上では「躍進」も自由に読めることにしました。

Vol.3132掲載済み、Vol.33準備中、Vol.30以前のバックナンバーについては当面掲載の対象としません。

 

3.定期演奏会を聴こう

 第35回定期演奏会:平成25327日(水)PM 530開演、市民文化会館中ホール

 静岡市および周辺の方にはチケット同封しました。多数ご来場下さる様お待ちしています。

 

4.OB会費について

 年会費は従来通り、社会人1000円、学生500円とします。

 「躍進」をHPに掲載するに当たって、紙ベースの送付の有無(Webのみで可など)によって人毎に会費を区分することも考えたが、却って煩雑になるため従来通り一律に社会人1000円、学生500円とします。

 会費振込は同封の振込用紙をご利用下さい。その際、氏名の欄に必ず期数を記入願います(期の判らない方は卒業年度を記入下さい)。

 

 他に、OB会では次の口座を設けておりますので、こちらの方が便利な方は是非ご利用下さい。

・静岡銀行安西支店 普通預金0613843 「静岡高校吹奏楽部OB会」

・ゆうちょ銀行 店番238 普通預金 0833207「静岡高校吹奏楽部OB会」

 

5.近況をお寄せください。

 会費振込用紙にはコメントを一言記入願います。趣味のこと、子供のこと、将来のこと、遠方にお住まいの方は静岡の思い出など、音楽のこと以外でも結構です。「OBからの小さな便り」に掲載します。もちろん本誌への投稿も大歓迎です。

 

6.演奏会等の企画募集中

 50周年以降OB演奏会を行っておりません。大編成の演奏は練習など困難かも知れませんが、ソロや小アンサンブルの組み合わせなどでも、皆で楽しむ企画が出来ればOB会としては極力支援したいと思います。年代や楽器の構成を問わず皆さんの企画をお待ちしています。

 

7.現役でHP、ブログ設定

 現役サイドにて新しくサイトが設定されました。現役の活動状況など楽しく載っております。早速訪れてみましょう。

・静岡高校吹奏楽団公式サイト Tutti

  https://sites.google.com/site/shizukoubrass/home

 

・公式ブログ「swimc日記」

  http://shizukoubrass.blog.fc2.com/

 

OB会事務局:静岡市葵区安西3-8 牧野 直 方

アドレス:  mu4ye3@yahoo.co.jp