躍進 vol.37(2017年3月発行)

祝 創立60周年

OB会会長  1期  川合 純夫

 

 今年、静高吹奏楽部は創立60周年を迎えるが、この60年間の弛みない発展を、関わった千数百名のOBで心から祝福したいと思います。また、秋の記念演奏会、懇親会などには、是非、多数の参加を期待しています。

 

 60年前の発足当初、すみや楽器店の計らいで指導者として元陸軍戸山学校軍楽隊の和田小太郎先生を迎え、数日間、特訓を受けたのが最初である。我々の中には、軍楽隊出なんて!との声もあったが、団伊玖磨、芥川也寸志、といった人達もそこの出身者であり、和田先生の言われることは「絶対」と決めつけて臨んだので、特訓も結構楽しかった。

 

 その後の約20年間は特に指導者もいなかったが、素晴らしいチームワークを誇った年、卓越した音楽センスの持ち主が多く揃った年など、年々多様に進展を遂げ、6年目にコンクール初出場、その3年後には県中部大会優勝という快挙を成し遂げ、その後も県中部大会では何度か金賞を受賞することができた。

 

 1979年、第一回定期演奏会が催された。定演は長い間の念願であったが、それを可能ならしめたのは22期生部員の「感動できる音楽」に対するひたむきな情熱と、その前々年に赴任して来られた大川義一先生の音楽に対する深い造詣と、優れた指導力にあったと云って過言でない。

 

 以来、静高バンドの演奏は特有の静高サウンドと培われた技量と感性を備えた音楽性豊かなものとなり、主としてクラシック曲の演奏を主体として伸びてきたが、さらに最近では優れたオリジナル曲も広く取入れる様になった。

 

 その間、OB各位が各時代、伝統を継承しつつも新たな創造展開をなし続けたことが、常に発展の原動力となっていたことは言うまでもない。幸い、卒業後も音楽に親しんでいる諸兄が非常に多く、時には、そういう仲間と同期会或いは同じ地域に住む同士で集まるなどして、静高吹奏楽部OBであることをもっと謳歌、鼓舞して頂きたい。

 

 尚、最後に、現役の活動の集大成とも云える定演に、特に近隣に在住のOBにはもっと多数来場願いたい。自分の現役の頃と対比して聴くことでその進展ぶりを感じて頂くと同時に、一層の発展を期して、暖かい声援と半面厳しいご批判も賜りたい。

OBからの便り

靜高吹奏楽部第9期関東支部

9期  服部 吉利

 

 2016年5月26日(木)靜高吹奏楽部第9期関東支部、関東支部というのはでっち上げです。どこにも本部支部などありません。土地の名前が入っていた方がわかりやすいかな、位のところです。第2回同期会開催!

 

イベント概要

 第一部 スタジオにて有志ミニライブ、

 第二部 四川料理店にて懇親会、

 さらに番外 同じく神田にて二次会

 

 一昨年(2015年)、靜高野球部甲子園連続出場にかこつけて、もうそろそろ我々も学校出てから50年、早く会わないと一生会わずじまいかなあ、などと思いつつ、新橋の小料理屋に集合しました。(その会の報告はしませんでしたが。)

 

 今回は昨年より1名増え、相も変わらずですが、他愛もない話で終始、でも愉しい時間を共有しました。会の主旨は、音楽で遊び、食事で盛り上がり、また呑んで決め、とタダのオヤジ集団です。けれども、ワイワイやっている時は、高校在学時の、まるで「夏の合宿」にいるような錯覚さえ覚えて、非日常の時間でもありました。

 第一部の場所は、千代田区内神田の音楽スタジオにて、約2時間のリハ兼のミニライブ。元の音楽仲間とはいえ、即席ではまとまりがつかないため、日常バンド活動をしている「国分寺バンド」の協力を得て(生田新一=ピアノ、小柳忠章=アルト)、耳慣れたジャズナンバーを演奏しました。

 高田昌明(元Cl)は、珍しい二胡にて参加。

 白眉は、大石喜久雄(静岡から遠征)のオリジナル曲、盛り上がりました!

 ◆参加メンバー 小柳忠章(A.sax)、大石喜久雄(Tp)、生田新一(Pf)、新沢滋(Drs/靜高1年時在籍)、下條氏(B/友情出演)、服部吉利(Tp & 進行)、 Solo 演奏 高田昌明(二胡)、◇聴衆 本堂明(元Cl)、村上良行(元Hr)、同期久保田学 長男耕平 (敬称略)◇演奏曲目 思い出のサンフランシスコ、ボディ&ソウル、イパネマの娘など、大石喜久雄のオリジナル曲「ピンクのカーディガン」

 

 第二部は、四川飯店 神田店にて。(料理10品+飲み放題付き)というリーズナブルメニュー。しかし各人とも年齢のせいか、食べ放題はもう無理かも!のくせに、飲み放題の方ならOKよ、のノリでよく呑みました。

 ◆参加メンバー 上記10名+馬場信幸(元Euph)、野田康行(元Hr)。

 

 高校時代の話題に花が咲き、中でも村上良行のイタズラに多くの同級生が手を焼き、やり返しの返礼合戦には、各人の記憶に差もあって爆笑の連続!

 

 その他、マドンナ(あえて姓名を伏す。)をめぐる数々の事件、白糸の滝合宿での(寝込みを襲う)マジック・赤チン事件、懐かしの一富士の焼きそばの味、カメレオン先生(あえて名を伏す必要もない)の有り難いご指導などなど、思い出すのは楽しいことばかり。

 

 皆それぞれ優秀な大学を出(筆者除く)、有名企業をすでに退き、余裕の人たちですが、中でも異色の存在は生田新一。現在、あの歌謡界の大御所、五木ひろし氏の音楽監督を立派に務めているものの、経歴がユニーク。音大を出てもこのポジションにつけるかどうか分からないのに、なんと生田は東大工学部に行ったのです。事情を知らない仲間は、一体何があったかと思うのも当然で、実は、筆者(服部)がバンドのピアニストを探していて、偶然新宿の雑踏で生田と出会い、バンド界に引きずり込んだのがきっかけであるらしい、とのこと。日本の優秀な頭脳となれたかもしれない人を失ったのは「お前のせいだ」皆から野次られた筆者でありました。

 

 宴も終盤となれば、年を重ねた我々も、定番の病気自慢に花が咲き、次に会う時の無事を期待しあったものでした。

 

 ◇番外編 2次会も当然行くよ、の勢いで呑んだものの、場所 神田某所(酔っていて忘れた。)、時間 23時ぐらいまで、参加メンバー 8名ぐらい、というわけで報告の体をなしておりません。*2017年は靜高吹奏楽部創立60周年のイベント予定、静岡にて同期会を計画。皆賛成したはずですが、酔いにまかせて覚えていない人もいるに違いないと思われます。

12期定例同期会

12期  塚本 郁夫

 

 昨年も12期の同期会を11月3日に市内の「月の音」で開催した。今回は欠席者がいて同期13名中9名が参加した。今回の同期会の冒頭の話題は高校1年の時の合宿の思い出話で、たいへん盛り上がった。

 

 場所は藁科川の奥の楢尾小学校で2泊3日の合宿を実施した。自家用車も無い時代の為、バスで送り迎えしてもらったが、観光バスではなく、両サイドに長椅子のついた乗り合いバスだったから、中央に楽器を載せられた。小学校につながる道路は無く、ジグザグの狭く、急こう配の山道をティンパニやスーザホン(その頃はチューバが無かった)を運ぶのに何回も往復した。

 

 学校には台所もないのでグラウンドで飯ごう炊爨だ。鉄棒の下に穴を掘ってマキをもやし、飯ごうでご飯を炊いて、おかずはカレーなどを作り、グループごとに「自分たちの料理が一番うまい」と自慢したのを覚えている。食事の準備に時間がかかるので、練習時間はあまり取れなかった記憶がある。

 

 先に「先輩が夜中に下級生の体にいたずら書きをするのが伝統だ」と聞かされていたので、1日目の夜は眠らずに頑張ったが、2日目の夜は眠ってしまい、朝起きたら下半身にマジックで「見たぞ」と書かれていて、消すのに苦労した。いろんな出来事があり、とても楽しい思い出である。

 

 次に参加者からの近況報告をまとめてみた。

 

 最初はCLの杉山金次さん。息子家族と同居、7人家族。朝ごはんは金次さんの担当。仕事は非常勤講師で足久保小学校に週4日午前中のみ勤務している。午後は学力UPサポートの仕事で長田北小に週2日勤務しており忙しそうだ。趣味はパチンコとエスパルスの応援だ。

 

 同じくCLの鈴木秀樹さん。母親の介護で仕事を辞めたが、母が昨年暮れ他界し、今は自分に投資。ダイエットで体を鍛えているが大した変化は無い様だ(笑)。

 

 アルトサックスの清水欽次さんは昨年10月末に介護施設を退職し、ハローワークにて求職中。今年3月には奥様と「ご苦労さんツアー」を計画。趣味として掛川市のシティコーラスに参加し、毎週金曜日の練習は欠かさない。他には家庭菜園や蕎麦打ちもやるそうだ。家族については娘さんが昨年3月に結婚し子供ができた。

 

 TPの橘田さんは参加者の中で唯一スマホを持っており、他の参加者の携帯は皆「ガラ携」。彼はこれまで勤めていた特別支援学校を退職予定だが、次年度も勤めてほしいと言われているので、非常勤で継続予定。21時過ぎまで働いても残業代が付かないのは不満だが我慢するという。ラッパは吹いていないがリコーダーの練習をしている。

 

 次もTP の早川さんだ。現在富士工業の輸出入の専門係長として9時半から15時半まで継続して勤務中。英訳の資料を作成できるので社長の鉛筆役として重宝されている。家族は娘が2人いて、次女が同棲中で相手が広島在住のため、今年4月に厳島神社で結婚式を挙げる。彼が最初に就職した会社が広島にあり長い間住んでいたので、広島に行くのをとても楽しみにしている。

 

 岡部さんはバリトンサックス出身。市内で介護していた母親が他界したので、「エコアクション21」の審査員の資格を取得すべく奮闘中。一次、二次、三次試験に合格。あと面接試験が1月にある。70歳までは働きたいと言っていた。

 

 杉山雅行さんは仲間で一番オーケストラ好きで、「静岡フィルハーモニー」と「コレギウム・ムジクム・静岡」に所属している。毎日3時間の練習を欠かさない。4歳の孫娘の運動会を見に大阪まで応援に出かけるのを楽しみにしている。

 

 小関さんはパーカッション出身で家業の宝石店を完全にリタイアし、今は市内のいろんなオーケストラにトラで起用されている。

 

 塚本は三菱電機グループを昨年3月に退職し、9月から榛原にあるプラスチック成形工場に勤めている。ホルン出身の川田君と共にスイングハードというビッグバンドを続けている。

 

 今年度で皆65歳になったが、完全リタイアは3名だけで、他の者は仕事を続けている。また現役で演奏活動を続けている者が5名いるのも我が同期の自慢である。

 

 約2時間半程の楽しい時間もあっというまに過ぎたが、又来年元気に再会することを誓い、閉会した。

ホルンとの10年

17期  海野 文伸

 

 私とホルンとの出会いは中学に始まります。

 

 中学で何のクラブに入ろうかと考えていた時、当時の学区の安東中の吹奏楽部がスゴイと聞き、入ってみようと思いました。希望の楽器はトランペットでした。

 

 当時の先生は大変厳しい先生で、楽器は全て先生が決めていました。数ヵ月後私はホルンに決められましたが、これが最高の出会いの始まりでした。

 

 私が一年の時、安東中は東海大会で優勝し全国大会への出場を果たしました。一年生は出られませんでしたが、全国トップクラスの演奏に触れられたことは鳥肌の立つ思いでした。先生は翌年転任されましたが、私自身東海大会までは経験することができました。

 

 次に高校は仮装行列と一富士に憧れて静高に入学し引き続き吹奏楽部を続けることになりましたが、これには中学の時の本多先輩(16期)の一富士接待?もありました。

 

 そして二年の時、5年ぶりに県大会出場を果たしました。しかもこの年は野球部が甲子園に出場し、快進撃で準優勝したのです。

 

 私たちは初戦の応援を終え、静岡に戻り中部大会に備えました。二戦目は名門天理との対戦でしたが、大会と日程が重なり、応援はOBに頼ることになりましたが、雨で一日延びたのです。中部大会で入賞し、喜びの余韻もそのまま、その夜10時に集合し甲子園に向かいました。そしてその後は決勝まで宿舎に泊まりっぱなしになりました。

 

 その間、当時神戸におられた牧野先輩(8期)のご尽力で近くの小学校を借りて、野球応援をしながら県大会に備えた練習をすることができました。野球部の準優勝後、大会に臨み残念ながら東海大会出場とはなりませんでしたが、超貴重な体験をさせてもらい、思い出は尽きることがありません。

 

 大学ではオーケストラをどうしてもやりたくて、慶應に入学し歴史あるオーケストラに入部しました。この時も奇しくも本多先輩にお世話になることとなりました。レベルの高いオケでしたので、とにかくステージにのるため、先輩を追い越すつもりで体育会さながら練習に明け暮れました。在学中はブラームス、ベートーベンはもちろんマーラーやブルックナーなどの大曲、憧れの「第九」を経験することができました。また名門S女子大のエキストラには3年間つき合わせていただきました。

 

 そして4年時にはオケ初のヨーロッパ演奏旅行に参加し、メイン曲のチャイコフスキー5番ではホルンソロを吹いてまいりました。

 

 就職後は仕事が忙しかったこともあってホルンからは遠ざかってしまい、「奏」から「聴」のつきあいとなりました。

 

 静高ブラバンでは同期の仲間はもちろん、先輩後輩との出会いが最高の「レガシー」です。そして何より伴侶との出会いを作ってくれたことにも感謝しています。

 

 これらの出会いの始まりは「ホルン」だったことは間違いありません。

盲学校で教えています

39期  丹治 達義

 

 私は現在、東京の盲学校(現在、正式には「視覚特別支援学校」と言います)で中学・高校生に地理をはじめとする社会科を指導しながら、一方週末を中心に静岡の実家の寺の住職も拝命しています。完全に二足のわらじで、日々綱渡りの忙しくも愉しい生活です。

 

 特に今回は、十数年前から奉職している盲学校のことについて書きたいと思います。

 

 さきほど地理を教えている、と書きましたが、点字や拡大文字を使う生徒にとって、一般の教材を使ってそのまま指導することは難しく、専用の教材が必要になります。地理の分野で言えば、教科書・地図帳・地球儀などは、一般で使うものに準じながら、生徒にとって使いやすい教材を準備することが必要です。私は授業だけでなく、教科書を点字や拡大文字でわかるように編集し直すことなど、教材開発のお手伝いもしています。

 

 さて「視覚障害」に関する社会の動きといえば、昨今は駅のホームからの転落とその対策について課題となっている一方、2020年の東京開催に向けてパラリンピックやそれに関わることも多く取り上げられるようになりました。私の教え子も、水泳やゴールボールなどの競技で何名かパラリンピックに出場し、活躍を見せてくれ、うれしい限りです。

 また、勤務校には高校生以上で「音楽科」が併設されており、音楽を専門とする学びを深めている生徒もいます。これまでに担任や授業を受け持った生徒にも音楽科生がいますが、彼らの経験や考え方、あるいは気持ちを知る上で、SWIMCで活動したおかげでわかったことも大変多くあります。私は中学生から社会人までテューバ一筋で来ましたが、吹奏楽が現在とのつながりを作ってくれているなあ、と常々思っています。

 

 ともすると「障害」「障害者」ということばがクローズアップされがちですが、同じ子どもたち・生徒たちで、基本的には何ら変わりありません。そのことを大切にしながら、今後も指導を続けていきたいと思っています。

 

地形が凹凸でわかる地球儀

 

現役からの便り

静岡高校吹奏楽団  顧問  長谷川 祥吾

 

 日頃は、静岡高校吹奏楽団へ御支援・御協力頂き誠にありがとうございます。私が『躍進』へ寄稿するのも5回目になりました。毎回、カタめの文章ばかりなので、今回は少しくだけたお話をさせていただきます。テーマは「静岡高校吹奏楽団の顧問になってビックリしたこと」。私はこれまで、吹奏楽部の顧問を4校経験しており、それなり経験は積んでいたつもりですが、静岡高校吹奏楽団ではビックリさせられることが本当に多かったです。

 

 まず、8年前に本校に赴任し、副顧問になったばかりの頃のお話。秋も深まったある日、当時の団長の山本さんが私のところにやってきてスコアを2冊差し出しました。「先生が、定期演奏会で振る曲はこちらです。」その曲目は、バーンスタインの「キャンディード序曲」、ハチャトリアンの「仮面舞踏会」でした。私は、これほどの弩級クラシックを振ったことがなく、驚きを飛び越えて膝がガク・ブルしてしまいました。しかも「キャンディード序曲」が、定期演奏会の1部のオープニングだなんて!普通、オープニング曲は軽いマーチだろ、マーチ。静高は本当に恐ろしいバンドだと思いました。

 

 次にビックリしたのは、ある年のコンクールの時のことです。パーカッションの部員が、「少年ジャンプ」を数冊持ってコンクール会場内を移動していました。本番前になんと不謹慎な!と見ていると、なんと「少年ジャンプ」の束をステージ上まで持って行き、悠然とマリンバの足元に差し込んでいるではないですか。実は、マリンバのキャスターが壊れていて、「少年ジャンプ」を重ねて高さを調整していたのです。なんという大胆さ。

 

 最後に、いちばんビックリしたことを書いて終りにします。それは、OB・OGの熱くてクールなネットワークと団結力です。3年前、春のセンバツ甲子園で、現役が合宿のために応援演奏へ参加できなかったときに、メールとFacebookだけでパパっと30人以上のOB・OGバンドが編成されたことは、ビックリ以外の何ものでもありませんでした。さすが、静高。

 

 今年の2年生が60期ですから、我が部も還暦を迎えたことになります。この先、古希・喜寿・傘寿・米寿・卒寿・白寿・百寿と、たくさんのビックリを見せてもらえることを楽しみにしています。もしも、100周年記念演奏会を開くときがあったら、ぜひ私も呼んでください。ま、その時私が生きていたら、それこそビックリですけれど。

 入学式                  あさばた遊水池フェスタ

 第60期 団長  府川 由賢

 

 現在静岡高校吹奏楽団は、一年生16名、二年生17名、計33名で定期演奏会の成功を目指し、毎日楽しく活動しています。今年度の成績は、夏の吹奏楽コンクール中部地区大会銀賞、またアンサンブルコンテストでは打楽器四重奏銅賞、クラリネット六重奏銀賞と県大会に進むことはできませんでした。しかし、中日個人重奏コンテストでは、フルート独奏で村上恵太郎くんが県大会2位で東海大会へ出場することとなりました。コンクールで思うように結果が出せない中で、東海大会へと進む部員の姿を見ることは他の部員に大きな刺激を与えています。

 

 また、今年度も多くの演奏依頼をいただき、様々な場所で演奏させていただくことが出来ました。文化祭での初ステージではまだまだ未熟な点が多かったのですが、多くの演奏機会をこなすことで、だんだんと一つの演奏会の質が向上し、よりよい演奏をすることが出来るようになりました。お客様が私たちの演奏を聴いて笑顔になってもらうことは私たち部員一同の喜びとなり、次の演奏会に向けてのエネルギーとなりました。このような経験を通して、どんなに小さな演奏会でもお客様に喜んでいただくために演奏することの大切さを痛感することのできた一年でした。

 

 さらに、野球部の活躍もあり夏の野球応援だけでなく、秋の東海大会や明治神宮大会で野球応援をさせていただくことが出来ました。その際、OB,OGの方が現役の私たちと共に応援に参加してくださることが現役部員の支えになっています。本当にありがとうございます。

 

 私たちは、これから定期演奏会の成功へ向けて毎日練習を重ねていきます。定期演奏会まで残り少なくなってしまいましたが、残りの時間を有効に使い定期演奏会や野球応援などに力を傾けていきたいと思います。まだまだ未熟な部分が多い私たちですが、よりよい演奏を目指し頑張っていきたいと思います。

  安東夏祭り                      明治神宮野球大会

第60期 定演長  八木 恵美奈

 

 静岡高校吹奏楽団は、今年で創部60周年を迎え、定期演奏会は第39回となりました。部員一同、この記念となる舞台に立てることを嬉しく思います。ここで、今回演奏する曲をご紹介します。

 

 オープニングを飾るのは、「シンコペーテッド・マーチ『明日に向って』」。岩井直溥氏が初めてコンクール課題曲として作曲し、シンコペーションを効果的に使った躍動感あふれるマーチです。二曲目は「日本民謡による幻想曲『砂山』の主題による」です。この曲は、ある日本人女性が主人公となっています。彼女は、外国人の恋人との愛を選び日本を去ったのですが、夫への愛と故郷日本への想いとの葛藤に苦しみます。彼女を慰めたのは、童謡「砂山」を奏でるオルゴールでした。曲の冒頭では、フルートが「砂山」のメロディーを悲しげに奏でます。やがて曲は、重厚なハーモニーを伴いながら壮大に展開していきます。一部メインは「鐘の歌」です。ドイツの詩人、フリードリヒ・フォン・シラーの詩「鐘の歌」から着想を得た曲です。それぞれの場面で異なる鐘の音と非常に美しいメロディーがお楽しみいただけます。

 

 第二部はOGでもあるホルン奏者、新村絵美里さんをお迎えし、モーツァルト作曲の「ホルン協奏曲第1番」を演奏します。

 

 第三部、一曲目は「オズの魔法使いメドレー」。1939年公開のミュージカル映画で使用された「もしも知恵があったなら」、「虹の彼方に」などをメドレーでお送りします。主人公ドロシーのファンタジックな冒険が華やかなサウンドで奏でられます。続いて「オリエント急行」。オリエント急行とは、1883年に開通した、ヨーロッパとアジアを結ぶ長距離夜行列車です。打楽器や笛を効果的に使い、車窓の風景とともに乗客の心情の変化まで見事に描かれています。そして、最後は「歌劇『イーゴリ公』より だったん人の踊り」オペラ「イーゴリ公」の第二幕の曲で、ボロディンの最も有名な曲のひとつです。華やかでエキゾチックな踊りを吹奏楽で表現したいと思います。

 

 著名な曲を含む、どこか懐かしさを感じられるプログラムとなっております。今年度最後のステージをお客様に自信を持ってお届けできるよう、日々努力を重ねているところです。皆様のご来場を心よりお待ちしています。

 

平成28年 部内選考会

OBからの小さな便り

 会費振込用紙の通信欄および60周年記念事業についてのアンケートに記されたご意見を拾い上げたものです。

 

3期  大嶋 輝雄

OBの出席が少なければ、現役生との合同演奏でも良いのではないか。

病院通いをしながらも、市民バンドでしぶとくクラリネットを吹いています。

 

3期  花山 征三郎

是非演奏に出たい。

 

4期  坂本 英文

吹奏楽部のご発展を祈念しております。

元気に過ごしております。

 

5期  松本 千秋

まだ現役を続けておりますが、そろそろ引退の時が来たようです。皆様の健康をお祈り申し上げます。

 

5期  徳山 勉

昨年11月28日、三笑亭にて、(1960年夏の甲子園を闘った仲間の集い)、55年ぶりに吹奏楽部の仲間に会い、静高吹奏楽部で練習に精を出した事を思い出し、今、生きていてよかったと感動しました。

 

5期  宇都宮 昭義

尺八が昂じて30年前から得度して虚無僧となりました。(在家です)

 

6期  望月 毅

御案内ありがとうございます。

 

8期  篠原 温

同期でリコーダーアンサンブルをやっていますので、それでよかったら懇親会などで演奏できると思いますが・・・(音が小さいからね~)。

卒業50周年記念の同期会に参加し、校歌、逍遥歌などの伴奏をTpで行いました。久々のTpでしたがなんとか演奏できました。

 

8期  佐野 ウララ

ご苦労様です!よろしくお願いします。

 

8期  遠藤 誠

いつもいつもお世話になります。

 

9期  栗田 忍

音合わせの時の牧野さんのクラリネットの音が耳に残っています。

 

9期  馬場 信幸

幹事の皆様、ご苦労をおかけしますがよろしくお願いします。

5月26日関東在住9期が飲み会を予定しています。服部部長他7、8名静岡から大石君も参加の予定です。

 

9期  服部 吉利

同期(83期)にJazz Bassist小杉敏クン、五木ひろし氏の音楽監督を務める生田新一クン(ブラバン9期)がいます。何かExtraの催しができると愉しいはず、です。

 

10期  杉山 孝俊

幹事の皆様、大変にご苦労様です。

 

11期  鈴木 滋

なんとか浜松から練習にとも思っています。

昨年はマイナスワンCDでオール・オブ・ミ、枯葉を楽しみました。本年は長女の伴奏でフォーレの夢のあとに(tb用)にチャレンジの予定です。老化との闘いです(笑)。

 

11期  塩澤 泰

懇親会はぜひ開催してもらいたいと思っています。(協力できることはやります)

 

11期  塩沢 佳夫

東京住まいのため手伝いできませんがよろしくお願いします。

現在「品川区民吹奏楽団」で毎週日曜日の午後、クラリネットを吹いて楽しんでいます。

 

12期  塚本 郁夫

Jazz bandなら出演希望します。懇親会を盛大にやりましょう。

2016年3月で会社勤めを終了。4月からはやりたいことが山ほどありますから楽しみです。

 

13期  大貫 徹

第38回定期演奏会を楽しませていただきました。ありがとうございました。

 

15期  南荘 宏

楽譜ありがとうございました。60周年で演奏しましょう。

 

16期  鷲巣 信太郎

創立60周年記念演奏会、この機会に多くの皆さんと参加したいですね!共に奏で、語り合いましょう。

 

19期  秋山 欣三

いつも世話役ありがとうございます。

 

24期  小林 幸基

定期演奏会に行ってきました。よかったです。

 

25期  中澤 美津子

会報中に掲載のswimcバッヂの制作等を広くPRしていただけましたら皆嬉しいと思います。

25期 遠方のためお力になれず申し訳ないです。

 

26期  望月 寛隆

2016.5.8はシエナw.o.で静岡にいました。

 

26期  堀田 宗文・博美

演奏以外の裏方仕事など、できることがあればやりますのでご連絡ください。

 

29期  早乙女 道彦

掛川東高校で在職16年目に入ります。

 

29期  後藤 洋子

子育てもおわり、自由な身になりました。30年ぶりに、楽器を吹いてみたい気持ちになっています。

 

29期  野田 美佳

50周年のとき、演奏させていただきました。あっという間の10年ですね。日程が合えば、参加させていただきたいと思います。

 

29期  廣岡 理恵 

いつもお世話になっております。

 

31期  佐藤 香菜子

お手数をおかけしております。ありがとうございます。

 

31期  風間 大介

出来るだけOB会に出たいと思っていますが、今お世話になっている2団体のスケジュールや状況にもよるかと・・・ワガママで申し訳ありませんが・・・。イヤ、やっぱり出たいですね。・・・ダメかな・・・。

 

31期  岸 真美

企画や準備、本当にありがとうございます。

 

32期  久世 真志

今年も甲子園へ行けそうで何よりです。日程が合えば、TpとEu担いで押しかけたいと思います。

(どちらを吹くかは当日の気まぐれで)

 

33期  竹田 仁

お手数かけます。よろしくお願いいたします。

 

34期  中嶋 雄

躍進楽しみにしております。スポンサー枠を設けるのはいかがですか?百年住宅(株)として、いくらか広告協賛させて頂きます。

 

(ご好意ありがとうございます。紙面に余裕の生じた時は是非掲載させて頂きます。・・・事務局)

 

35期  森 章文

37期  森 奈枝

現役が少ないので、定演と合同(幕を変えて)にすれば会場費が浮き観覧者も増えるかと思いましたが、そうすると現役にはかわいそうかとも思ったり・・・。

 

37期  若林 有美乃

現役と一緒に演奏できたらよいと思います。定期演奏会と同日(午後:現役定演、夜:OB)にするなど。日曜開催にする。

 

39期  野木森 明香

音楽から離れて久しいですが、息子の習い事で家の中に音楽が戻ってきました。やはり、楽しいですね!

 

39期  馬淵 純子

出産したばかりで参加できそうにありません。

 

39期  丹治 達義

できる限り、現役の方々とお話が出来る形をとりたいです。お気遣いありがとうございました。

一昨11月より実家の寺を継ぎました。また、夏は甲子園で応援でき、うれしかったです。

 

41期  土屋 晴裕

企画運営ご苦労様です。立食パーティーみたいな懇親会でしたら、伺いたいと思います。

 

42期  寺澤 亮介

創立60周年記念演奏会を楽しみにしています。

 

44期  志村 明子

静岡が恋しいです。3月頃、来年度の仕事の予定が見えて参ります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

45期  中山 真

他の方々の出席状況次第です。

 

48期  川島 佐智

創立60周年、おめでとうございます。

 

48期  海野 仁美

50周年のとき、非常に楽しく演奏させていただきました。ありがとうございました。

 

48期  西岡 美紅

今、上海に住んでいます。帰国は未定です。

 

50期  伊部 千裕

遠方に住んでいるため参加は難しいです。成功をお祈りしています。

 

50期  土勢 千智

静高の同級生と結婚しました。社会人サークルでパーカッションを続けています。

 

52期  佐野 大和

東京大学大学院薬学部一年、只今就職活動に励んでおります。

 

52期  橋本 菜都美

演奏会は聴きに行けたらと思います。楽しみにしています!

 

53期  勝又 俊一郎

「躍進」vol.33の編集では大変お世話になりました。よろしければ参加させて頂きたく思います。

事務局より

1 ホームページ

 OB現役、共にホームページを設定しております。「静岡高校吹奏楽部OB会」、「静岡高校吹奏楽部」等で検索してください、OBのホームページには、躍進(31号以降)も掲載されています。是非、覗いてみて下さい。

 

 

2 Facebook(フェイスブック)

 「静岡高校吹奏楽団」という非公開のフェイスブックを作りました。検索してメンバーに登録をお願いします。

 友達申請と関係なくMessengerでメッセージを送れますが、同性同名の別人にファイルを送ってしまう可能性も絶対ないとは言い切れませんので、友達申請・承認のひと手間を加えさせてください。

 センバツ大会応援や60周年記念演奏会・懇親会の新しい情報を随時更新して連絡を取り合っています。

 

3 定期演奏会を聴こう

 第39回定期演奏会

 平成29年3月31日(金)

 開場 18時  開演 18時30分

 会場 グランシップ(東静岡駅前) 中ホール「大地」

 

 第一部 シンコペーテッド・マーチ「明日に向って」 岩井直溥 他

 第二部 客演 新村絵美里先生(Hr) ホルン協奏曲第1番 モーツァルト

 第三部 歌劇「イーゴリ公」より だったん人の踊り ボロディン 他

 

 静岡市及び周辺のOBにはチケットを同封しました。多数ご来場下さるようお待ちしております。

 

4 OB会費について

 年会費は、社会人千円、学生五百円です。会費振込は同封の振込用紙をご利用下さい。其の際、氏名の欄には必ず期数(期の判らない方は卒業年度)を記入願います。

 また、一言、近況等コメントを添えて下さい「OBからの小さな便り」に掲載します。

 他に、OB会では次の銀行口座も設けておりますので、こちらの方が便利な方はご利用下さい。

 

 静岡銀行 安西支店  普通預金 0613843 「静岡高校吹奏楽部OB会」

 郵貯銀行 店番238 普通預金 0833207 「静岡高校吹奏楽部OB会」

 

5 今年は創立60周年

 平成29年9月10日(日)記念演奏会・懇親会を開催します

 会場 しずぎんホール「ユーフォニア」

 午後より記念演奏会、そのあと懇親会を予定しています。昨年ハガキで200名程返信をいただきました。

準備会を立ち上げ演奏と懇親会に分担して企画を進めています。

練習日程・曲目・楽譜の配布等はホームページ及びフェイスブックをご覧ください。

 9月10日は演奏しない方も旧交を温めましょう。「ユーフォニア」で懐かしい顔が待っています。

 

6 センバツ甲子園に応援演奏を!

 3月19日から始まる春の甲子園センバツ大会に多数の応援演奏を期待しています。

 現役の定期演奏会やその事前合宿と重なることもあります。現役が来る時も是非とも楽器を持参してアルプススタンドで応援演奏に加わってください。よろしくお願いします。

 応援の曲目やスタイルも変わってきています。応援の楽譜も配布しますのでホームページ及びフェイスブックでお申し出ください。

 応援の詳細は判明次第ホームページ、フェイスブック等で連絡を取り合います。掲示板等に注意するようお願いします。

編集後記

 今年もこうして無事「躍進」を発行することができ、大変嬉しく思います。お忙しい中、原稿や写真など貴重な資料を提供して頂き、心より感謝申し上げます。

 

 この度の編集に加え、静岡高校吹奏楽団創部60周年記念式典開催にあたり、幅広い世代の皆様から多くのご意見、ご提案を頂き、改めて静岡高校吹奏楽団OB、OGとの強い繋がりを感じました。今後もこの繋がりを大切にしていきたいと思います。

 

 現役団員の定期演奏会の成功と、OB、OGの更なるご活躍を祈念して挨拶と代えさせて頂きます。

 

                   躍進vol.37編集委員  

56期  鈴木 彩香

58期  武田 圭織

    廣田 真由

古田 奈々

元谷 真実

平成28年 会費納入者(敬称略) (H.28.3.1~H.29.1.31納入分)

1期    粉奈清昭 川合純夫

2期    水野秀二 曽根義久

3期    天野邦久 大嶋輝雄 村上雅俊

4期    小林勝弘 坂本英文 篠原幹男

5期    宇都宮昭義 徳山勉 松本千秋

6期    西尾正勝 増井淑 安池史生

7期    朝井謙治 天野英世 大川豊

8期    青木興治 篠原温 遠藤誠 佐野ウララ 成田勝行 牧野直

9期    大石喜久雄 馬場信幸 服部吉利 栗田忍

10期   小出康雄 杉山昇 杉山孝俊

11期   久保田明 鈴木滋 塩沢佳夫 塩澤泰

12期   小関佳孝 塚本郁夫 清水欽次 鈴木秀樹 岡部哲哉 橘田直美 杉山金次

13期   南荘淳 大貫徹

14期   戸塚靖子

15期   大村武史 南荘宏 鳥居亮

16期   植松洋子 鷲巣信太郎 竹内洋子 勝山徹 宮下英晃 大村健二 池上まり子

17期   海野文伸

18期   海野智子 武田雅子

19期   秋山欣三 福與眞弓 木村邦博 太刀川茂

20期   横沢彰 杉田智昭

21期   福山智子

22期   小川裕史 遠山佳之

23期   松田稔 土肥伊都子 前原誠

24期   小林幸基 福間将文 小川晶央

25期   本多ゆかり

26期   大久保美咲 望月寛隆 堀田博美 堀田宗文

27期   川口修平 兵庫淳志

28期   

29期   後藤洋子 早乙女道彦 野田美佳 鈴木伸和 廣岡理恵

30期   北島あかり 濱村綾子 草谷緑

31期   河合修一郎 原田雅樹 佐藤香菜子 大江真理子 岸真美 風間大介 望月重樹 中山彩子

32期   片平真実 久世真志 桑原千夏

33期   光村恵子 金村伯恵 矢澤智道 兼岩武生 竹田仁

34期   深野夕佳 橋田元樹 中嶋雄 星戸優子

35期   海野直秀

36期   武田一仁

37期   若林有美乃

38期   大石勝博

39期   野木森明香 丹治達義 馬淵純子

40期   丹治恭子 片平希望

41期   土屋晴裕

42期   寺澤亮介 中村千恵

43期   

44期   志村朋子

45期   中山真 土井恵 森内文 西岡美紀

46期   一杉真美

47期   堀瞳

48期   川島佐智 小川ひとみ

49期   森内理絵 遠藤健太郎 望月陽人

50期   土勢千智 我妻文恵 川村卓也

51期   金沢夏希

52期   橋本菜都美

53期   勝又俊一郎

54期

55

56

57期 中嶋美喜

58期 室伏海南江